Hyperledger Fabricのわりと進んでそうなユースケース4つ
"Hyperledger Fabric"っていちいち言うのも書くのも面倒だし"ファブリック"って発語すると"パブリック"と紛らわしいので"HLF"という略語を流行らせようとしてるんだおれは。流行れ!!!!!!!
もう使われはじめてるよ
「HLFって実際まだぜんぜん使われてなくない?実証実験だけでしょ?」的なことを聞かれることが多いのでとりあえず前回の記事でミッションクリティカルな金融サービスですでに本番利用されてるよ、ということを書いときました。
そんでHyperledgerの公式サイト見てたら以下の記事がありました。Hyperledgerで開発されているさまざまなプロダクトのユースケースが6つ紹介されています。 www.hyperledger.org
記事によればこれらは"are in production today"らしいですが、マジの商用本番利用が始まってるのかPreview/Beta的な扱いなのかはちょっとよくわからない。うち4つがHLFを利用している模様です、それらを以下に要約します。
続きを読むDLTベースの外為取引のネッティングサービスCLSNetがローンチ
12月になったのでことしはもうだめです、いっしゅんで終わります
CLSNetがローンチ
CLSNetのProduction(本番、商用)サービスが稼働したというニュースが出ていました。
CLSのリリース:CLS’s DLT payment netting service goes live with Goldman Sachs and Morgan Stanley | CLS Group
日本語記事(翻訳がぎくしゃくしていて読みづらい):CLSNetのDLT決済双務サービスをゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが運用開始 | CLSのプレスリリース | 共同通信PRワイヤー
続きを読むHyperledger FabricのRead-Set Validationはどのような事態を防いでいるか
Phantom ReadとかDirty Readとかなんかかっこよくないですか、やっていきましょう
なんの話
- ValidationフェーズでRead-SetがChaincode(仮)実行時と現在時点で変わっていないかチェックしている
- これにより二重支払いのような事態の発生を防ぐことができ、台帳の整合性を守る
Hyperledger Fabricのコンセンサスを親切に説明 ~ Endorsementフェーズ編
前のエントリでHLFのコンセンサスのちょう概要がわかりましたね?
しかし残念ながら、あなたはちょう概要だけわかっていてもHLFを使ったクールなシステムを適切に設計できるようにはなっていません。ということで今度はもうちょっと詳細をお勉強していきましょう
なんの話
- Hyperledger Fabricがどのようにコンセンサスを形成しているかを解説
- まずはEndorsementフェーズのプロセスを説明